2009年09月18日
先日、診療所を個人で経営している友人の医者から相談がありました。「レントゲンの機器を購入したいのだが、買取かリースどちらが得か?」というものでした。
結論からいうと、お金があり、買取によって資金繰りが圧迫されないのであれば「断然買取」とお話しました。
以下、具体的な質問事項を列挙します。
@リース期間は5年だが機械の実働期間との関係で考慮すべきところはあるか。
A買取金額とリース料総額を比べると約80万円買取の方が安いので、買取で購入すべきか。
Bレントゲン機器の損害保険について。
この質問に対し、当事務所は次のように回答しました。
@について
5年超使用する場合には、再リース料がかかってしまう。3年で新機種に変更したい場合、残2年のリース料を払わなければならない。そのため一時的に資金繰りが悪くなる。リース資産は売却不可能なため売却収入が見込めない。
Aについて
リースの方が総額で高い理由としては、金利や保守料や損害保険料などが含まれているため。単純に買取金額とリース料総額を比べるのではなく、将来の売却予定価格、保守、損害保険料、償却資産税などを総合的に勘案すべきである。
Bについて
買取の場合は独自で損害保険に加入しなければならないので、動産保険を見積りし提示。
以上の事から、買取を選択した場合には損害保険料や償却資産税などのコストが必要になるが、リース料の総額を超えることはまずないとお話ししました。
塚本 俊