はじめまして。熊澤会計事務所の小畑です。


朝晩は涼しく、昼間は暖かかったりと、服を選ぶのも難しい季節です。体調を崩さないよう気を付けてくださいね。当事務所のHPができ、こちらでコメントを書かせてもらうことになりました。


では、今回は年末調整の時期にお勤め先に提出する「扶養控除申告書」の中の「寡婦控除」(かふこうじょ)についてお話しさせていただきます。


言葉が聞きなれなくて、わからないまま提出されているのでは?…と思うことが時々あります。


寡婦控除は、女性の納税者で下記の要件にあてはまる場合に受けられる所得控除で控除金額は27万円です。


(1) 夫と死別し、若しくは離婚してから結婚をしていない人、又は夫の生死が明らかでない一定の人で、扶養親族がいる人又は生計を一にする子供がいる人。
(2) 夫と死別してから結婚していない人又は夫の生死が明らかでない一定の人で、合計所得金額が500万円以下の人。この場合は、扶養親族などの要件はありません。



寡婦に該当する人が次の三つのすべての条件を満たすときは、「特定の寡婦」に該当し、寡婦控除27万円に8万円を加算した35万円とする特例があります。


(1) 夫と死別し又は離婚した後結婚をしていない人や夫の生死が明らかでない一定の人。
(2) 扶養親族である子がいる人。
(3) 合計所得金額が500万円以下であること。


上記のとおり一度は結婚をしていないとあてはまらず、結婚の経験がなく未婚で出産された方の場合 この控除を受けることが出来ません。因みに男性の納税者の場合には「寡夫控除」(かふこうじょ)というものがあります。


本来寡婦に該当する方でも、扶養控除申告書の寡婦のことろに○印を付けずに年末調整を受けている方は多いと思います。


というのも、寡婦の要件である「夫と死別もしくは離婚」というのは、デリケートなお話しになるので、会社の経理担当者や我々会計事務所も、なかなか聞きづらいお話しでして…。なので、従業員から提出された扶養控除申告書を信じて年末調整を行うからです。


よくよく話を聞いてみたら「寡婦」に該当することが判明し、3年間遡って所得税の還付申告をしたこともありました。


無駄な税金を払わないためにも、寡婦の意味をよく理解して、寡婦に該当する方は扶養控除申告書の「寡婦」のところに○印を付けて会社に提出してください。


小畑 智実