2010年06月07日
平成21年11月17日に「こども達の税サミット」と称して町田市の小学6年生を対象に税金について税理士会町田支部とともに考えるイベントを開催しました。
当日私は補助の司会という立場で参加したのですが、こども達の発想には驚きました。
今回のテーマは「異なる4人の収入の方々から一定の金額を集める場合、どのように集めるのがよいか」というものでした。このテーマなら、せいぜい出てくる意見としては4人から同じだけの率で集めるというところまでと思っていたのですが、予想に反し2つの点で驚かされました。
まず第1点は、超過累進課税的に税率を掛け、そこから一定額を控除するという意見が出たことでした。これは現行の所得税の税金の計算で用いられている方法とほとんど同じであるからです。
第2点として、それを理路整然と説明しきった小学生の説明能力の高さでした。説明を聞いた時、私は意見を板書する役割でしたがあまりに高度だったためその小学生に聞き直しに行ったほどでした。
こども達は周囲の来賓の方々や撮影スタッフに対しても全く臆することなくこの課題に取り組み、限られた時間できちんとグループごとに意見をまとめたのです。
この「こども達の税サミット」は毎年開催されていますが、私は今回初めて参加させていただき、租税教育の大切さをあらためて実感するとともに今後もより一層租税教育というものに関わっていきたいという気持ちになりました。
塚本俊