先日、町田税務署にて個人事業者を対象にした確定申告説明会の講師を務めさせていただきました。年内に行う説明会なので、来年行う説明会とは差をつけたいと思い、来年の申告時にいくら位納税するのかに的を絞り説明を行いました。


参加されていた個人事業主様は全部で20名、そのうち自分で申告される方が半分、税理士に依頼している方が半分という状況でした。


冒頭、「みなさまの中で今年どれくらいの利益が出ているか大体でも把握されている方?」とお聞きし挙手をお願いしたところ、ほとんどの方が手を挙げられました。続いて「その利益に対してどれくらいの所得税がかかるか把握されている方?」とお聞きしたところ、約4分の3の方が手を挙げられました。「では最後の質問になりますが、消費税の納税額がいくら位になりそうか把握している方?」と聞いてみたところ手を挙げた方は1人もいませんでした。


この状況を踏まえて、消費税のおおまかな納税額を参加された方が把握できるように以下のように説明しました。


1、消費税には原則計算と簡易計算があります。また、簡易計算には届出が必要です。
2、原則計算は、預かった消費税から支払った消費税を引いた金額が納税額になります。


1では、まず消費税には原則と簡易という2種類の税額の計算方法があることをわかってもらいました。


2では、具体的に以下の例を挙げて、原則計算による納税額の説明をしました。


(例)売上高315万円、仕入高105万円、給料20万円


預かった消費税−支払った消費税=納税額となるので、売上消費税15万円−仕入消費税5万円−給料消費税0円(給料の払いには消費税はかかりませんねと補足)=10万円が納税額になります。


ここまで説明したところで参加された方々は各々で電卓で計算をはじめ、残り時間で消費税の納税額を把握されて帰りました。個人・法人を問わず事業主の方々は所得に関する税金の知識を持っておられますが、消費税に関しても自ら把握できるようになることが、安定した資金繰りを継続していくための一助になると思います。


塚本俊